こう聞くと、多くの社長が一瞬止まる。
設備投資や採用の話ではない。社員が成長し、新しい知が生まれ、会社の方向性と社員の行動が一致しているか、
そういう意味で聞いている。
ミッション、ビジョン、バリューの話をする時、私はいつも決まった入口から入るわけではない。
部門長の目標シートを見ながら気づくこともあれば、「社員の不満は上がっていませんか」という一言から展開することもある。
社長や部門長の表情が変わる瞬間を感じながら、話を進める。
「うちはこれでやってきた」と言う社長は少なくない。それを否定するつもりはない。ただ、かならず確認することがある。
社員は成長していますか?
この問いには、会社の現状が正直に表れる。
「優秀な社員ほど辞めていく」、「目標は達成しているのに組織が疲弊している」。
そうした現実に社長自身が気づいたとき、初めてMVVの話が経営の問題として動き出す。
会社の問題は、会社でこそ解決できる。外から正解を持ち込んでも機能しない。
だからこそ、会社の現実から目を逸らさずに向き合うことから始めたい。
