🔳AI時代に(私)が目指す道 〜「組織変革のパートナー」への挑み
AIの急速な進歩により、私たち社労士を取り巻く環境は大きく変化しています。定型的な書類作成や法律(改正)情報の収集など、これまで私たちの専門性の一部であった業務が、AIによって効率化される時代が到来しました。
この変化に対し、私は単純にAIを「便利な道具」として使うだけでは足りないのではないかと感じています。むしろ、私はAIとの協働を通じて、従来の社労士の枠を超えた価値創造を目指したいと考えています。
AIとの真の協働を実現するためには、自身の知識と洞察力を深めることが不可欠だと思っています。そのために私が特に重視しているのが”読書とグループワーク中心のオンライン講座”です。組織行動論や経営戦略論など、隣接する分野の良書を数多く読むことで、触れることで、AIから得られる情報を適切に判断し、それを自分の知識と組み合わせて新しい価値を創造する土台を築くことができるものと考えています。
AIが提供する情報や分析結果も、それを受け取る私たちに豊かな知識の蓄積がなければ、真の価値に転換することはできません。私の場合、読書を軸にSWT理論等を取り入れた継続的な学びこそが、AIとの協働における最重要な投資だと捉えています。
そして、かねてより目指しているのは、労務管理の専門家だけでなく「組織変革のパートナー」の領域です。人事制度の設計・運用はもちろん、組織風土の改善・改革、企業カルチャーの醸成、コンテキストに応じたリーダーシップ開発までを含めた包括的な組織支援ができる存在でありたいと考えています。
多くの経営者が「制度は整えたけれど、期待した成果が出ない」「従業員のエンゲージメントが高いとは言えない」といった悩みを抱えています。その背景には、しばしば変化への不安、小手先の対応(表面的な対策)、コミュニケーション不全などが課題の中心にあるように思います。
AIを活用することで、データ分析や情報収集の時間を短縮し、その分をクライアントとの対話や現場での観察、解決策の検討により多く使うことができます。AIが整理した情報をもとに、読書等で培った知識と経験を組み合わせて、人間にしかできない「気づき」「共感」「創造性」を発揮する——そんな協働関係を築いていきたいと考えています。
AI時代における私たちの価値は、「何を知っているか」から「それをどう活用し、どんな価値を生み出せるか」に変わってきているように感じます。
継続的な学びと実践を通じて、新しい時代の社労士の在り方を模索していく。その先には、より深くクライアントの成功に貢献できる、充実した専門家としての道があると思います。