作成日:2024/08/16
【BLOG】人事制度の見直す際のコツは社員の不安を取り除くこと
人事制度を見直すことによって、会社と社員の双方にどんな「いいこと」がありますか?これが、私が人事制度の仕事を引き受ける際の質問です。人事制度や賃金制度を見直す場合、社員の関心はどうしても「自分の給料はどうなるのか?」というお金に関する部分に集中します。
経験則から言えば「経営の意思が社員にきちんと伝わっていない」という状況は多くの会社で見受けられます。社員の関心が金銭面だけに向いている場合、経営層は、自社がその状態であることに深く憂慮する必要があります。本来、会社と社員は一体不可分の関係にあるので、「会社だけがプラスとなり、従業員にとってはマイナスという制度」は成立しません。
これまで、社長自身があまり深く考えてこなかった「自社や社員のありたい姿」などを可視化、機会あるごとに言語化することで、会社と社員の成長につながるはず!との共有ができれば、社員の金銭的な不安は完全には解消されないものの、ある程度は軽減されるものと思います。なお、社員への不利益変更に抵触しないように、労働契約法第9条、第10条を抑えないと人事制度や賃金制度のリビルド(=見直し)ができないことを申し添えます。

