なぜなら、本来、社員のあるべき姿とは、時間軸と共に主体的に自らの目標を掲げて、成長することが求められるからだ。成長に欠かせないマインドセットとは「成長は会社から与えられるものではなく、自らが手に入れるもの」だという意識である。
たとえば、目標の共有(ゴールイメージ)は重要だが、上司から一方的に指示されたり、ぐたぐた言われたところで、モチベーションがさして上がらないことは、誰もが一度くらいは経験済みのはずだ。「やらされ感」が強くなればなるほど、仕事に「ワクワク感」は訪れない。
だからこそ、パーパスやビジョン、バリューの言語化や可視化を通じ、解釈の多義性を減らし、足並みを揃えなければならない。日本の経営トップは欧米企業のトップのように、明確な経営意思を部下に示すケースは少ない。社員の成長や強みを活かす環境にするには、制度云々の前に、会社のキーパーソンがその方向性を主導しなければならない。
