BLOG 未来は今日にある!
BLOG 未来は今日にある!
作成日:2023/02/10
【BLOG】会社は働き方改革の明確なVisionを示そう!



皆さんは、働き方改革がなぜ施行されたのか、その背景を知っていますか?
@「減少する労働者人口への対策」
A「長時間労働の是正」
B「社員の格差の是正」が3つの観点となっています。
この富山県でも、各社、様々な取り組みが行われていますが、その成果はまだまだ道半ばの感じがします。その原因はどこにあるのか!

これからは私見ですが、先ずは経営層と社員や現場との情報や思いが共有されていない点にあると思います。三現主義とも言いますが、経営者が社員の本音を聞かないまま、理解しないまま、半ば思いつきでデジタル化や新しいルールが導入されており、そこには経営者のマウントを取るような心理が働いているようにも思えるのです。

こうした経営者は、概ね自分の考えることは正しいと思い込んでおり、正しいと思っているからこそ、マウントを取ります。かりに自分の認知している世界はまだ狭いと思っていれば、マウントは単純に取れないはず。こうした状況は、割と歴史のある企業や支配型リーダーに多く見受けられます。
良かれと思ったことがかえって社員を振り回す結果になったという話は度々耳にします。

マウントを取る心理として「他人に認められたい」という心理もありますが、これもあまり承認欲求が強すぎると、結果として自分の業績のみを誇張してしまう恐れがあり、本当に従業員のためなのか?外面のためなのか?がはっきりせず、優位性や威圧的な行動だけが目立ってしまう傾向があります。

某大手ジェネリック医薬品企業に仕事で何度か入ったことがありましたが、コーポレートガバナンスが正常に機能していれば、と悔やまれます。変化が激しく、答えのない時代では、多様な人材がフラットに意見交換できる土壌を作らなければなりません。

会社組織は、いろんなパーツがそれなりに合理的に結びついており、新しい制度や取組みが目的どおりに収まることは、決して易しいことではありません。有給休暇を5日間取らせることだけが目的化していたり、残業時間が少なくなったのは良いけれど、給与が減ってしまったり、仕事の属人化や上司にしわ寄せが来るのは、本当に働き方改革に対応しているとは言えません。

今年4月からは、1か月の時間外労働が60時間を超えた場合、超過した時間外の割増率が1.50になります。働き方改革と向き合うことが、今、なぜ社会や企業に求められているのかを今一度振り返ってみては如何でしょう。

 村上社会保険労務士事務所
〒939-8271
富山県富山市太郎丸西町
1-15-3
ダイアパレス城南公園602

TEL:076-422-8263
FAX:076-422-8271
  お問い合わせ
 
”Quote”

  スティーブ・ジョブズ